タイトル

  1. ホーム
  2. 活動団体
  3. 静岡市清水市民活動センター
  4. 記事一覧
  5. 記事

農業高校発!! NPO法人  いきものがかりdeみんなの農業高校

 静岡市清水市民活動センター

 令和4年度に静岡市が行ったアンケートによると、「あなたはNPOやボランティアなどによる活動に参加したことがありますか?」の問いに対して、「ある」と答えた割合はどの世代よりも20代が多いという結果でした。理由として、「自己の楽しみや成長のため」という一方で、「学校や職場の取り組みの一環として」という回答が多数を占めました。市民活動の現場でもSDGsに関連した学校の取り組みも増え、いろいろな活動に参加する学生が増えています。しかし、進学や就職を機に活動をやめてしまう学生も一定数いるというのが現状です。  そのような中、2025年1月に設立したNPO法人「いきものがかりdeみんなの農業高校」のメンバーは90%が10~20代で、静岡農業高校の卒業生です。社会人になっても活動を続けていこうとNPO法人として新たなスタートをきりました。活動に携わっている高校生、卒業生を交えて、法人立ち上げの中心となった代表の榊原宏美さんからお話をうかがいました。

農業高校の特色を活かした活動

 静岡県立農業高校で教員をしています。現在は休職中で4月から復帰予定です。環境科学科では、農業高校の生徒が、小学生・幼稚園に農業高校で飼育している動物を連れていく動物ふれあい活動を行っていました。動物にふれあえるので子ども達は楽しいけれど、農業高校の生徒にとってはただ動物とふれあいをさせるだけの活動でした。そこで、生徒たちが農業高校で学んだことを活かせるように、2017年に学習活動のプロジェクトとして、有志のメンバー6名で研究班「いをきものがかり」を発足しました。

校内で任意団体立ち上げ

 2018年に、農育プロダクション「いきものがかり」by静岡農業高校という任意団体を学校内に立ち上げました。農業高校で学ぶ動物や自然等を、訪問先の子ども達も一緒に学ぶことが出来る「いきもの教材」の作製が主な活動です。生徒達が作成した教材を、教科書の内容に沿っているかを確認し、必要があれば修正してもらいました。こうして出来たのが「やさいのおなか」という教材です。「やさいのおなか」は、野菜の断面図から野菜の名称を当てる教材で、小学2年生の生活科、3年生と5年生の理科に活用できます。

年々進化する教材づくり

 生徒から自分たちが育てたもので教材を作ってみたいという声があり、六条大麦を育てることになりました。育て方が分からなかったので、NPO法人複合力の加藤さんに大麦の育て方を教えてもらいに行きました。加藤さんが実践してくれた麦わらストローの作り方を見た生徒が「これなら子どもでも作れる」と気に入り、教材づくりとしての研究をしました。子どもが口に入れることができるように、食品衛生法「器具及び容器包装の規格」に準じた検査を行う等の安全性も追求しました。こうした一連の活動は、企業と連携した「SHIZUOKA STRAW PROJECT」となり、2021年に静岡市SDGs連携アワードとして表彰されました。

休職を機にNPO法人設立へ

 2017年から取り組んできた活動でしたが、私が学校を休職した時に、活動が停滞してしまいました。休職に限らず学校が変わってしまったら活動を続ける人がいなくなってしまうかもしれない。生徒達も一生懸命頑張っていたので、このまま終わらすのはもったいないと思いました。そこで、「いきものがかり」だった卒業生と連絡を取り、学校の任意団体とは別に、卒業生を中心としたNPO法人を立ち上げたい旨を相談しました。すると、ほとんどの卒業生が、「終わらすのはもったいない」と言ってくれたので、NPO法人を設立しました。メンバーに、活動の企画案を募集したところ、20件近い提案が出てきました。メンバーの投票で、「コンクリート実験」「日本茶の飲み比べ」等の企画が決まりました。今年中に開催する予定で、現在準備を進めています。

更新日: 2025/04/25 () 10:45

静岡市をもっと暮らしやすく、理想の都市にするために
あなたもまちづくりに参加してみませんか。
まちづくりには様々な参加方法があります。
興味があること、得意なことから探してみてください!
イベントに参加 地図で検索 写真投稿 活動団体を探す・
連絡する
オープンデータを
利用する